「ニンテンドーゲームキューブ」は、2021年9月14日に発売から20年を迎えた。本機は2001年に任天堂が世に放った家庭用の据え置き型ゲーム機である。2002年度のグッドデザイン賞を受賞した斬新な見た目が特徴だ。また発売当時は、メディアの再生方式に従来のカセット式ではなくディスク方式が導入されたことで話題になった。
本機の特徴として、まず見た目が挙げられるだろう。キューブとある通り本体は四角い箱のような形状で、側面には持ち運び用の取っ手が付いている。前衛的でありながら無骨さも感じられるそのデザインは、当時のゲーマーたちを魅了した。
またゲームキューブと言えば、精密機器とは思えないほどの「タフさ」も特徴である。2006年に公開された、女性海外ストリーマーが本機の耐久性について調べた動画はゲーマー界隈を震撼させた。
動画は、ゲーム機器に大きな衝撃を与えた後も正常に起動するか実験するという内容だ。ゲームキューブは、ハンマーによる打撃や2階からの落下などによって衝撃を受けた後も正常に起動し、その屈強性を世界中に知らしめた。このように、本機は並外れた屈強性に加えて取っ手が付いていることから、一部の層からは「鈍器」と呼ばれている。
累計の出荷数は約2174万台であり、対してライバル機とも言われたソニーが手掛ける「PlayStation 2」(2000年発売)は1億台以上と圧倒的な差がある。とはいえ、ゲームキューブは「大乱闘スマッシュブラザーズDX」(売上本数約150万本)や「マリオパーティー4」(売上本数約90万本)といった名作が多く、いまだにコアなファンは多い。
Twitterでは「ゲームキューブ20周年」がトレンドになり、当時に思いを馳せながら20周年を祝うツイートが多く投稿された。皆さんもこの機会にゲームキューブを引っ張り出して名作をプレイしてみてはいかがだろうか。