彩瀬まる著の長編小説『やがて海へと届く』が実写映画化する。女優・岸井ゆきのが主演を務め、共演として浜辺美波が抜擢された。22日には、写真家・木村和平による撮りおろし写真がSNSで解禁され、ファンから大きな反響が続出している。
本作は、映画監督、脚本家、詩人、エッセイストとマルチに活躍する中川龍太郎がメガホンを取った作品。一人旅をしていたすみれ(=浜辺美波)は、震災を境に消息を絶つ。それから三年、今もなお親友の不在を受け入れられない真奈(=岸井ゆきの)。そんな中真奈は、すみれの元恋人が切り出す「形見分けをしたい」という申し出に反感を覚える。 親友を亡き人として扱う彼を許せず、どれだけ時が経っても自分だけは彼女と繋がっていたいと悼み続けるが……。切なくも愛に溢れた、親友の死をめぐる喪失と再生の物語が幕を開ける――。
映画に出演するのは、今世間から最も注目を浴びる女優たち。岸井は公式サイトで「胸が詰まるような思いの先で、息が出来る場所をさがす物語です。」とコメントしている。一方、浜辺は「エンドロールが流れた瞬間にもう1度はじめから観返したくなりました。どんな物語なのか言葉にするのが難しいお話ではあるのですが、『やがて海へと届く』喪失を悲しみとしてだけ残さない作品です。ぜひ劇場でお待ちしております。」と意気込みを語った。
22日にSNSで解禁された写真について、作品を読んだファンからも好評の声が相次いでいる。「先週読み終わって号泣したばかり(笑)映画でも泣くんだろなぁ……」「読んだ側からすると、本当にイメージ通りなんだよな」「来年の映画豊作すぎてやばい!」といった反響が続出した。
映画『やがて海へと届く』は2022年春公開予定。映画館で物語がどのように紡がれるのか、続報にも期待しながら公開を楽しみに待つとしよう。