子どもから大人まで、幅広い世代から愛されている国民的人気作品『ルパン三世』。2021年にアニメ化から50周年を迎えた本作を記念して、金曜ロードショー(日本テレビ:毎週金曜21時~)で10月15日・22日にそれぞれ放送される作品が発表された。
放送される作品の選出は、金曜ロードショー企画の「みんなが選んだルパン三世」なるファン参加型の人気投票で決められた。対象作品はアニメ版全276話に加えて、スペシャル版全27話。文字通りテレビ放送の全作品が対象だ。投票によって選ばれた人気上位の作品をアニメ版から計4話、スペシャル版から1作放送する。
投票の結果は、テレビ版が「第145話 死の翼アルバトロス」(第4位)、「第24話 ルパン三世は永遠に」(第3位)、「第1話 ルパンは燃えているか・・・・?!」(第2位)、「第155話 さらば愛しきルパンよ」(第1位)。スペシャル版は第9作の「ルパン三世 ワルサーP38」が最多という結果になった。
テレビ版は上記の計4話が10月15日に一挙放送される。投票数第1位を獲得した「第155話 さらば愛しきルパンよ」は、宮崎駿が脚本と演出を担当したエピソードだ。同作は、宮崎駿が後に手掛けた「天空の城ラピュタ」で登場するロボット兵を彷彿とさせるデザインの兵器を巡った事件がテーマとなっている。
スペシャル版の第9作「ルパン三世 ワルサーP38」は、10月22日に放送予定。ルパン三世の30周年を記念して作られた同作はバイオレンスな描写が多くシリアスなストーリー展開であるため、比較的大人向けと言われている。ルパン三世が背負っている過去との折り合いや、対峙する暗殺組織との戦いが見どころの作品だ。
1971年に初めて放送開始したテレビアニメ『ルパン三世』。今年の9月には、50年間「次元大介」の声優を務めた小林清志が役を降りることを発表して話題になった。日本アニメ界の歴史が詰まった本作を、アニメ好きの方はこの機会にぜひとも視聴してみてほしい。