24日、映画『リング・ワンダリング』の特報映像が解禁された。主演は俳優・笠松将、ヒロイン役は女優・阿部純子が務める。同日に「第37回ワルシャワ国際映画祭コンペティション部門」への正式出品決定も明かされ、SNSで話題を呼んでいるようだ。
本作は、世界各国の映画祭で評価された映画『アルビノの木』でメガホンを取った金子雅和監督による映画作品。主人公・草介(=笠松将)は、絶滅した「ニホンオオカミ」を題材に作品を描く漫画家志望の青年だ。ある日バイト先の工事現場で不思議な娘・ミドリ(=阿部純子)と出会い、ケガをした彼女を家族が営む写真館まで送り届けることに。しかし、そこはいつも見る東京の風景とは違っていた……。人間の「生」や「死」に実感のない若者が不思議な娘と出会い、「命の重み」を知る。東京下町を舞台に、ある一夜の出会いを描く幻想譚――。
今回解禁された特報映像では、美しいピアノの旋律をバックに自然の風景が幻想的に映し出された。涙をこぼす草介や、「忘れないで、私の姿……」というミドリの声も本編の鍵を握る重要なシーンといえよう。
出品が決まったワルシャワ国際映画祭は、毎年秋開催される大映画祭。昨年は、中野量太監督による『浅田家!』が最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞している。特報映像解禁と映画祭への出品決定の知らせを聞きつけたファンからは、「映像が美しすぎる……日本の映画をぜひ、世界に見てほしいと思った」「美しいショットが忘れられない……」「息をのむ映像だった。ワルシャワコンペでどんな評価が出るのか楽しみ」といった反響が続出しているようだ。
世界も注目する映画『リング・ワンダリング』は、2022年2月公開予定。ワルシャワ映画祭での評価とともに、映画の公開を楽しみに待つとしよう。