松尾スズキ×藤本有紀のタッグによる舞台『パ・ラパパンパン』のライブ配信が決定した。本作には、女優・松たか子、俳優・神木隆之介、小日向文世などが出演。ファンタジックなミステリーコメディに豪華な実力派俳優陣が集結した作品である。
今年11月3日(水)から東京・Bunnkamura「シアターコクーン」で上演される、COCOON PRODUCTION 2021+大人計画『パ・ラパパンパン』。シアターコクーンの芸術監督・松尾スズキが新たに演出を手掛ける本作は、現実と物語が交錯する不思議なストーリーが見ものだ。
鳴かず飛ばずのティーン向け小説家(=松たか子)は、ある日つい雰囲気に流されて書き方も分からないのに「本格ミステリーを書く!」と宣言してしまう。担当編集者(=神木隆之介)が呆れながらも構想を尋ねると、そのどれもがアガサ・クリスティーの超有名なミステリーのパクリや、犯人が一瞬で分かる設定ばかり……。見かねた編集者は、仕方なく構想を手伝うことにする。そんな中、小説家はクリスマスで賑わう世の中を見て「クリスマス・キャロル」の世界を舞台にミステリーを思いつく。そこに登場する極悪非道の賃金業者・スクルージ(=小日向文世)が殺されるというストーリーを考え、小説を書きあげていった。そしてようやく書き終えたと安心して寝ようとした瞬間、物語の中で犯人を間違えたことに気づいてしまう。書き直しをしようと慌てて編集者に連絡しようとしたその時、現実でも事件が起きてしまい――。
本作は、松尾スズキがシアターコクーンで自作以外の戯曲演出に初めてチャレンジする作品だ。脚本を担当する藤本有紀は、2016年に松尾が主演を務めた時代劇『ちかえもん』を手掛けた脚本家。随一のコメディセンスと心に染みるセリフであらゆる分野のファンから支持を得る彼女が、松尾とタッグを組んだ。
総勢16名の豪華な俳優陣が集まったミステリーコメディ『パ・ラパパンパン』。11月10日(水)18:00から、WOWOWオンデマンドでライブ配信を予定している。