シャープは28日、通信規格5Gのミリ波に対応した新たなAndroid OS搭載スマートフォン『AQUOS zero6』を発表した。同社によるとAQUOS zero6は軽さと快適さを追求したモデルであり、2021年の秋冬に発売を予定している。なお、具体的な販売価格や日程は、KDDIやソフトバンクといった通信キャリア各社から後日発表されるそうだ。
ソニーが手掛ける「Xperiaシリーズ」と並び、代表的な国産スマートフォンとして知られているシャープの「AQUOSシリーズ」。今回発表されたAQUOS zero6は、同シリーズで初めて5Gのミリ波に対応したモデルだ。
ミリ波とは、約30Gヘルツ~300Gヘルツの電波を指す。これまでスマートフォンのような移動体の通信用途としては積極的に使われてこなかった電波で、帯域を広く取りやすい(帯域が空いている)という特徴がある。
通常、スマートフォンは帯域が広い電波を利用するほど高速なデータ通信が得られやすい。より高速なデータ通信を実現するために、5Gでは通常の帯域に加えてミリ波も利用するのが昨今の主流になりつつある。なお、5Gにおけるミリ波は、一般的に28Gヘルツ以上の周波数帯を指す。
上記の特徴がある5Gのミリ波に対応したAQUOS zero6は、安定した高速通信が期待できるスマートフォンと言えるだろう。
また、本体の重量が非常に軽い点も注目だ。ディスプレイサイズは約6.4インチでありながら重さは約146gで、これはAppleの「iPhone 13(ディスプレイサイズ:約6.1インチ)」と比べて30g近く軽い。軽量である分、長時間の使用において手が疲れにくいと言える。
今回発表されたAQUOS zero6のカラーバリエーションは、「ブラック」「ホワイト」「パープル」の3種類だ。年内にスマートフォンの買い替えを検討している方は、新たな候補のひとつとして本機を検討してみてはいかがだろうか。なお、本機の廉価版にあたる『AQUOS sense6』も同時期に発売予定とある。