国民的駄菓子『うまい棒』12円に値上げへ

発売より40年以上の歴史があり、今尚、人気駄菓子の一角として名が挙がる『うまい棒』。子どもの頃、近所の駄菓子屋で10円玉を握りしめて買いに行った方も多いのではないだろうか。

そんな国民的駄菓子のうまい棒が、発売以来初の値上げとなる。値上げの旨は、発売元である「株式会社やおきん」が取引のある卸売業者に対して通知をおこなう形で発表された。

値上げの対象は4月1日出荷分からで、希望小売価格がこれまでの税別10円から、税別12円になるという。トウモロコシや食用油といった原材料費、および輸送コストの高騰が値上げの理由とされる。

うまい棒と言えば味の種類が豊富で、定番の味としては「めんたい味」や「たこ焼味」などがある。一時期は変わり種として「なっとう味」や、イカステーキを彷彿とさせる風味の「マリンビーフ味」などもあった。

もちろんそのまま食べても美味しいが、ひと手間を加えることで駄菓子から料理に変貌を遂げることでも知られている。

細かく砕いてふりかけにしたり、コーンポタージュの具として活用したりとマニアの手によって多彩なアレンジレシピが公開されているのだ。

上記した味の豊富さや料理への応用も利く汎用性は、うまい棒が国民的駄菓子の地位を築いたバックボーンともいえる。

しかし、うまい棒の魅力は何と言っても「10円で買える」という手軽さだろう。

今後10円で買えなくなるという事実は世間に衝撃を与え、値上げの発表後はSNSで同話題に関する投稿が溢れた。うまい棒ファンの方は、今後の値上げに備えて買い溜めしておくことをおすすめする。